加齢による聴力低下は早めの対処が肝心!

加齢によって相手の声が聞きづらくなったときには、早急に医療機関に相談するべきです。年齢を重ねると耳の機能は低下して、正確に音を聞けなくなってしまいます。「老人性難聴」と呼ばれるこのような症状は、根本的な治療は難しいと言われていますが、適切に対処すれば日常生活は問題なく送れます。たとえば、補聴器を使うという方法は、もっともメジャーな対処法でしょう。

補聴器にはさまざまな種類がありますが、小型で使いやすいものがたくさんあります。ただし、補聴器は自分に合ったものでないと、十分な効果を得られないそうです。したがって、補聴器を購入する場合は、難聴の程度を医療機関で調べてから、専門店で購入したほうが失敗がないでしょう。

ちなみに、老人性難聴は高齢者がなりやすい症状ですが、実は中高年でも発症することがあります。40歳以上になると、老人性難聴の発症リスクは上がるので、聴力に異常を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。

老人性難聴は内耳や蝸牛などの耳の内部にある器官の細胞が減少して、発生すると言われていますが、早めに症状に気づいて対処すれば、症状の進行を遅らせることは可能だそうです。ですから、当事者はもちろんのこと、介護の仕事を行っている人は、利用者の異変に気付いたら、医師の診察を受けるようにすすめてみてください。老人性難聴を放置すると、うつ病や認知症のリスクが増すので、早め早めの対処を意識しましょう。